松尾山/白髪岳のマップ

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白髪岳と松尾山は古市地区の北西に位置し、中でも松尾山は天台宗の『多紀三山』と言われて、往昔には25院もの塔頭が建ち並んでいました。今も山中には遺跡が数多く残されています。
麓に位置する「住山」・「南矢代」・「味間奥」や「味間南」などは松尾山高仙寺との関係の深い村です。

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白髪岳頂上

海抜772メートルの白髪岳山頂からは、好天の日には瀬戸内海のきらめきが見られます。手頃な登山地として多くの人たちが山頂を目指しています。住山や味間奥や味間の音羽からも登ることができます。

松尾山頂城跡

松尾山の頂上に平らな場所があります。ここにかつて砦が築かれ『酒井城』と言われていました。海抜は685メートルです。

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千年杉

松尾山頂上から『仙の岩』へ向かう尾根筋に『千年杉』と呼ばれる杉が立っています。この杉を見て少し南へ下ると『仙の岩』に行くことができます。

仙の岩からの眺望

松尾山頂上から少し南へ入った所で東に開ける所に大きな岩があります。この岩を『仙の岩』と言っています。この岩は麓からもよく見えます。
岩の所に立つと、東から南への眺望が開け、遠くに六甲の山並みを見ることができます。
左側の開けた所は波賀野から当野、中央は見内・波賀野新田・古市の一部、右側は不来坂の一部と油井・古森・草野です。
この岩はかつて石材に用いようとしたのでしょうか、割るための鑿の跡が残っています。

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卵塔群

『仙の岩』から西へ尾根を少し下ると『卵塔』が並んでいます。山中のあちこちにあったものをこの場所に集めたのだと言われています。
『卵塔』は僧侶の墓で、松尾山は仏教修行の場で、たくさんの僧たちが学んでいました。

酒井主水氏治の墓

『卵塔群』から北西方向の低い尾根筋を50メートルほど越えていくと、酒井主水介の墓石がひっそりと建っています。
酒井主水介は、矢代城(高仙寺城)の主で、初田・栗栖野・矢代・油井の酒井と共に酒井庄を統治していました。
天正6年(1578)に起こった明智の丹波攻めの際に、大山城で負傷し、高仙寺城へ帰る途中に亡くなったと伝わっています。「主水ハ大山長沢城攻ニ赴キ疵を被リ味間南村山神下マテ皈リ同所ニ於テ死ス因テ山越ニテ高仙寺山下ニ葬ル」とあります。

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酒井主水介氏治像

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酒井上野介氏盛像

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酒井筑後守信政像

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酒井勘四郎像

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酒井政親像

延宝年間(1673-81)に古市の大庄屋を勤めていた鍵屋酒井小一右衛門(小市右衛門)が、酒井の祖を祭祀するために高仙寺に5体の像を奉納しました。
左は酒井政親で、承久の乱の際に功績があった酒井貞光が恩賞の地として与えられましたが、、貞光の弟の兵衛次郎政親が承久3年7月に地頭職として着任しました。
上左は、政親から数えて5代目の人物で、矢代城主の酒井主水介氏治です。
上左より2人目は、油井城主の酒井上野介氏盛です。
その右は、栗栖野城主の酒井筑後守信政です。
右端は、初田城主の酒井勘四郎です。
4人が兄弟という説もありますが、兄弟関係ではないと考えられています。
政親・氏治・信政・勘四郎の像は高仙寺にまつられ、氏盛の像は宗玄寺にまつられています。

愛宕堂

松尾山中の高仙寺遺跡の中で唯一今も残されている木造建築の愛宕堂です。
かつてはこのあたり一面に大小の堂宇が建ち並んでいたのでしよう。

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愛宕堂の石碑や仏さま

愛宕堂の前には10基余りの石像物が残っています。墓碑はここで生涯を終えた人たちのものではないかと思われます。

高仙寺本堂跡

愛宕堂の北へ少しばかり歩くと、一段上に平らな場所があります。ここはかつて高仙寺の本堂が建っていた場所です。

昔の絵図が残されています。

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阿弥陀堂跡

ここにはこじんまりした茅葺きの建物が昭和初期まであったということです。敷地の大きさと建物の大きさのバランスが違うようですが、この境内は埋葬地であった可能性もあるようです。見内村に、「死者は住山の奥の堂屋敷という所に埋葬する」旨の伝承が残されています。

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堂宇の跡

山中には、石垣が積まれている場所がたくさん残っています。これらの場所は高仙寺の塔頭や堂宇が建っていた所です。

山道のお地蔵様

松尾山のそれぞれの稜線には細い山道が残っています。そんな山道の傍らに、ポツリポツリとお地蔵様や石碑がまつられています。かつては、散在していたのを、境界の目印にもなるということで道端に移しておまつりされたものもあるそうです。
それぞれに看板が立てられて、お地蔵様の名前が付けられています。名前の由来や根拠は詳しくはわかりません。

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穴地蔵

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首なし地蔵